ブックタイトル高知論叢111号

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高知論叢111号

104高知論叢第111号ぶ。職員がどのような活動をするかは国の監視機関がある。この「SOUL」では,ベテラン2名が職員教育に責任をもち,評価する。優れた職員は意識が高く,介護分野のステイタスが上がってきている。LSSが制定される前は,障害者に対する指導という考え方があったが,現在は,サポート,支援という考え方に変わってきている。以前は,どういう機能低下があったかに注目していたが,現在は,どういう状態変化があったかに注目し,できる部分に着目している。スタッフの知識が増えるとともに,利用者は時間がかかるが,学んでいく。120名の利用者のうち障害年金受給者がほとんどであり,一般就職として給料だけの被雇用者は2%である。実習・活動に100%来ていれば,年金以外に1時間7スウェーデン・クローナ(svenskkrona)受けることができる(1krona≒15円)。2)障害者の文化活動ソーレントウーナ市では,様々な音楽・芸術活動が用意されている。アトリエでは,絵を描いたり,小さな手芸がおこなわれる。歌を歌ったり,作詞もおこなわれる。愛をテーマとする歌を歌う女性もいる。布細工,フォトショップ,機関誌の製作など,選択の自由であり,別のデイ活動拠点と組み合わせて利用することもできる。スタッフルームもあるが,利用者のためのコンピュータルームもある。コンピュータルームでは,キャラクター製作などがおこなわれ,色々なアニメの主人公を自分に置き換えてピクチャ化することもできる。その成果は発表されたり,販売される。