ブックタイトル高知論叢111号

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高知論叢111号

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高知論叢111号

106高知論叢第111号コーディネーターと警察担当者で共同作業が行われる。犯罪を犯さないよう現場に出る警察に対して,市職員はソーシャルワークを担う。外国からの移民も多く,移民の中での文化(共通の圧迫感,移動民族としての共通性,宗教等)があり,彼らにとって自由な生活に拘束が生じる。文化的背景の異なる人達とも話し合う必要がある。青少年の犯罪防止担当の市職員は,金曜の夜は準夜勤,夜勤の仕事をする(翌日1時まで)。外出時は常時2人体制で出かける。担当職員は,ソーシャルワーカーとして,青少年と大人の架け橋になる仕事をおこなう。今回訪問する地域の中には,麻薬,パーティー,アルコールなどが使われている地域もある。まずは,それぞれの地域の親と接点をもち,何を問題と考え,子ども達の立場をどう良くするのかを話し合う。親から,子ども達と会ってくれと言われれば,子ども達だけと話し合い,そのうえで,次の段階で必要に応じて警察も同行する。親達は子ども達と対立し,社会福祉局に対しても攻撃的になることもある。私達が良い環境を提供するためにはどうすればよいか,彼らの行為(麻薬等)は犯罪であり,どのように介入するかを親達と話し合う。青少年の中には,「大人は自分を理解してくれない」「麻薬(カナビスcannabis)を吸うことで忘れられる」という青少年もいる。青少年達の中に入って話をする場合,予防対策から話を始め,副作用等を指摘し,害や脳に与える影響を説明する。アルコール消費は減り,麻薬吸引は増える傾向にある。尿検査により麻薬にソーレントゥーナ市役所ソーレントゥーナ市役所社会福祉局