ブックタイトル高知論叢111号

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概要

高知論叢111号

北欧型福祉システムとヨーロッパ・アジア型福祉システムの比較検討113て孫と交信する。コンピュータを使うことには,ソーシャルな機能が入っている。フェイスブックには批判もあるが,いとことコミュニケーションをとったり,孫の生活様式や行動を見たり,動物などの写真を見ることもできる。ユーチューブに出して見てもらったり,自分を認証してくれた人だけが見ることもできる。シニアネット教室コンピュータを学んだ人からは良い反応を得ており,とても喜んで帰ってもらえている。互いに優しい雰囲気になる。様々なタイプの人が来るが,満足して帰ってもらえることがボランティアの喜びとなっている。「Solom」の階上の高齢者特別住宅に入居するためには,市の査定士がどのくらいのニーズがあるかを査定する。1つ1つのプログラムを利用する際に,査定結果はこちらのシステムに送られてくる。まずは,高齢者特別住宅に入居したいという申請を市におこない,それに対して,ケアが必要であるかというニーズ査定がおこなわれる。市が株を保有する住宅会社の特別住宅に入居する場合は,ほとんどホームヘルプサービスが必要である人になる。ここを選択すれば,「Solom」からケアを受けることになる。たとえば,市が,1週間に3回シャワーが必要というニーズ査定を行った場合,いつシャワーを浴びるかを本人と話し合って介護計画を立てる(土曜・日曜はシャワーを使えない)。市からオーダーが入ってきた時,介護計画を作成する人が受信する。そうでなければ,次の段階に移れない。各フロアに5名のスタッフがおり,「Solom」は全部で72室のケア付き住宅となっている。全部で3フロアあり,