ブックタイトル高知論叢111号

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高知論叢111号

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高知論叢111号

114高知論叢第111号高齢者特別住宅1フロアにつき,24名分の個室と5名のケアスタッフが配置されている。準夜勤は各フロア2名であり,1名は各フロアを回る。ゲスト用のパートもあり,そこはショートステイにも利用することができる。ホームヘルプの場合,記録されたものをすべてカメラで写す。カメラをチェックしてから市にOKを出す。介護記録を見れば,どの日に介助を受けられていないかを知ることができる。どれだけのサービスを提供したかは,モービル・ペンの記録を見ればわかる。モービル・ペンを自分のIDカードに近づけると,サービスの開始・終了時刻が記録される。カードは,訪問先に貼付されている。今日は何をするのかをスケジュール表で確認し,戻ってきて,ペンをコンピュータ付属の充電器に差し込むと,ペンからコンピュータに入力される。そして,時間単位で市からは支払いが行われる。時間と収入に応じて高齢者の負担額が決まる。空き室が多ければ市からの収入も減るので,スタッフも空き室を減らすようにしている。利用者がソーシャルな関わりをしたくない場合,48時間以内に断れば費用がかからないが,当日キャンセルの場合は半額の負担が必要になる。入院の場合,モービル・ペンで記入する。退院になる場合,担当看護師とコンタクトをとり,新しい介護計画を立てなければならない。一度,特別住宅に移ると,そこで亡くなるまで居られるが,医療が必要になった場合は,入院しなければならない。利用者一人一人にケアの責任をもつ担当制度を使っている。なるべく担当がケアするように,担当人数を少なくしている。個人の意思が尊重される。担当