ブックタイトル高知論叢111号

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高知論叢111号

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概要

高知論叢111号

118高知論叢第111号規職員と仕事をすることになっている。その日の計画によって何人の配置をするかが決まる。前述の通り,各フロアに日勤5名,準夜勤2名という一応の基準はあるが,各フロアを回る人以外にエキストラのスタッフもいる。夜勤は2名の専門夜勤がおり,1フロア24名に対して計4名が配置されている。曜日ごとのアクティビティが用意されており(ビンゴ,音楽など),家族も集う。シニア向けの字の大きい本も用意されている。補聴器ラインも設置されている。男性スタッフもいるので,高齢者に喜ばれている。98歳の女性は,この特別住宅に入居して4年目である。子どもは2人おり,ともに60代である。居間,寝室,バスルームの掃除の支援のみを受けている。スタッフが優しいという。自分で調理し,よく散歩にも出るので,歩行器を使う。1人あたり床面積は52~61m2となっている。香辛料を使った肉や魚の料理をするが,息子も料理上手だという。様々な事に感謝し,これからのことを考えて生きてゆくという。いろいろ自分の意見は言うが,それは大切なことであると言う。夫は20年前に亡くなったが,部屋の中の楽器やテーブル,棚は亡き夫が作ってくれたものが持ち込まれている。6)市役所社会福祉局高齢者福祉課の任務は,ニーズ査定士が,サポートを必要とする人に直接会う。そして,社会サービス法に基づき、住民の支援を受ける権利を実現する。ソーレントゥーナ市役所社会福祉局