ブックタイトル高知論叢111号

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高知論叢111号

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高知論叢111号

日本の資産構造に関する歴史的研究11図5日本の国民所得比資産の内訳(1955年~1991年)3,0002,5002,0001,5001,000金融資産実物資産宅地等農地50001957年1959年1961年1963年1965年1967年1969年1971年1973年1975年1977年1979年1981年1983年1985年1987年1989年1991年日本不動産研究所『田畑価格及び賃借料調』総務省統計局『日本統計年鑑』農林水産省『農林水産統計表』ここでいう実物資産とは土地を除く建物・機械・原材料・製品などの形で保有する資産を占める。また地主制が優勢な国,農業が重要な産業である国おいては産業資本が成立して以降も農地資産が国富の中で多くの割合を占める場合がある。2宅地資産宅地資産は労働市場の拡大と都市化によって拡大する傾向をとる。農村から都市にむけて人口が移動すると農地から宅地,工業地,商業地へと土地は流動化し,宅地資産が増加する。3現物資産資本の拡大とともに現物資産は増加する傾向をとる。4金融資産金融資産は金融市場が優勢となるとともに拡大する傾向をとり,金融資産が国の最も主要な資産となる。資本,土地も金融資産の一部に組み込ま