ブックタイトル高知論叢111号

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高知論叢111号

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概要

高知論叢111号

北欧型福祉システムとヨーロッパ・アジア型福祉システムの比較検討145利用があり,そのうち61.8%を障害者が占めている。197種類のプログラムがあり,家族も一緒に利用することができる。障害者本人だけでなく,家族や友人も対象に,地域福祉として協力しているのが,ここのセンターの特徴である。利用対象は,ソウル市で障害者認定を受けた人か,ソウル市に住んでいる人である。元々,ソウル市民の誰でも利用できるが,実際はこの区域中心であり,地区外の人は自宅に近い障害者福祉館を利用する傾向がある。このセンターの目的は障害者の自立である。障害者の場合,最初は専門病院における医師の診断が必要であり,ここでは最終的には,自分の求めるものは何か,自分の目的(豊かになるとか,教育を受けたいとか)を明確にする。教員,社会福祉士,医師等の多くの専門職がおり,障害者の自立のために何が必要かを話し合う。そして,計画を立てて,センターのプログラムに参加してもらい,いろいろな療法を利用してもらう。乳幼児プログラムには,母親も参加する。早期に参加した方が効果的である。子どもが3歳になったら参加できなくなり,地域の幼稚園や特別幼稚園を利用するように案内する。このシステムは自立の妨げになるので,3歳以上は利用コミュニティ・リハビリセンター