ブックタイトル高知論叢111号

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高知論叢111号

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概要

高知論叢111号

北欧型福祉システムとヨーロッパ・アジア型福祉システムの比較検討147り,有料収入以外の予算の65%はソウル市の補助であり,35%は寄附金で賄われている。センターの目的は,1地域社会の協力,2障害者の自立,3家族との統合である。五感を刺激するスヌーズレン(Snoezelen)療法の導入も国内初であり,重度障害者が利用できるように楽な環境で実施できるようにしている。子どもでも成人でも,相談しながら課題解決を図るようにしている。年1回,スヌーズレン療法等の専門の先生を招待するが,全国から習いたい人が来る。森林セラピーも,海外から先生が来て,教えてもらっている。時間帯によっては,施設の中では治療師,社会福祉士は家庭訪問して外にいる。最近,力を入れているのは,発達障害者とその家族の福祉である。障害者の雇用はたいへん難しく,2013年度は,約200名が117社に就職しているが,117社のうち工場が42社,ファーストフードが17ヶ所である。障害のレベル1(重度)~6(軽度)のうち,このセンターの利用は1~3が中心になっている。知的障害と身体障害は区別されている。きょうだいの問題や親子の問題があるので,家族が自立できないようにしている面もある。コミュニティ・リハビリセンター