ブックタイトル高知論叢111号

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高知論叢111号

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概要

高知論叢111号

152高知論叢第111号ながら練習する。昨年のミュージカルでは,障害のある女の子がダンスに挑戦し,ダンサーでもある親が仕事を辞めて練習につきあい,親子でダンス披露をして喝采を浴びた。施設内の映像を作る部屋は,障害者のためのスポーツ,ミュージカル,バスケなどを支援するチームが楽しく活用している。今年からはネットでスポーツ大会が開催できるように編集されている。映像と編集は,専門の会社とも契約している。作品作りにおいては,単なるプログラムではなく,資格を得て作家になれるよう支援する。音楽療法室では,子どもが演劇療法,言語療法を受けられるようにしている。少し聞こえる子どもはピアノを弾き,聞こえない子どもは打楽器をたたき,ストレスを解消する。音の区別ができるような教育が行われる。ろうあ福祉館その他,美術療法や写真プログラム(聴覚障害者は写真を好む)にも取り組まれている。雇用開発を兼ねた就労支援チーム(バリスタ,革製品)の部屋もある。面接時の通訳サービスによる支援も行われる。就職後も仕事ができているかのチェックが行われている。相談事例支援チームでは,相談を受けた時にどういう支援が必要かを考える。緊急対応のため,施設内のエレベータでは,中にいる人と外にいる人が互いに見たり声が聞こえる構造になっている(音と光が一緒に出る)。テレビ電話も光と音が一緒に出る。火事の場合,ランプの上に光が出る。トイレも光で,使用中かどうかのメッセージを受け取る。イスの振動と映像で音楽を楽しめる部屋もある,休憩室は今後図書室として利用予定であるが,一般図書と映像本を配置し,誰でも利用できるようにする。