ブックタイトル高知論叢111号

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高知論叢111号

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概要

高知論叢111号

1論説日本の資産構造に関する歴史的研究土地資産の統計から田村安興目次1.問題の所在と先行研究2.日本の国富の検討?第二次世界大戦前の統計?第二次世界大戦後の統計3.土地資産と国民所得の統計?日本と欧米先進国の比較?国の資産構造をめぐって4.日本の土地価格に関する論点5.日本の土地資産と農地転用結1.問題の所在と先行研究土地は企業にとって投資の一部を構成するのみならず,公共目的,住宅にも必須である。そのさい埋立地以外の新規に供給される土地は農地法によって定められた手続きを経て,農地などから農業目的以外に転用する必要がある。農家以外の開発業者が水田から他用途に転用する場合の許認可手続きは容易ではない。また,農地価格は栽培される農産物価格,農業地代に必ずしも連動せず,その資産価値は転用されるとともに高くなる。古典学派以来の研究によると,土地価格は経済成長とともに上昇し続けることが指摘されてきた。一般に,国高知論叢(社会科学)第111号2015年10月