ブックタイトル高知論叢111号

概要

高知論叢111号

高知県の家計の経済的環境・特徴33都道府県順位（百万円）一人当たり課税対象所得（千円）都道府県2010年度都道府県2009年度都道府県2010年度東京都27,401,969東京都4,320.26東京都4,083.00神奈川県17,285,264神奈川県3,888.71神奈川県3,683.06愛知県14,430,086愛知県3,614.28千葉県3,428.93大阪府13,757,768千葉県3,581.20愛知県3,397.48埼玉県13,187,661奈良県3,559.27奈良県3,392.18石川県1,673,907新潟県2,780.19沖縄県2,709.66沖縄県1,562,231福島県2,776.48熊本県2,705.32山形県1,548,146熊本県2,774.81新潟県2,687.63香川県1,503,457沖縄県2,758.56福島県2,686.16宮崎県1,361,999鹿児島県2,752.07鹿児島県2,684.57山梨県1,298,679佐賀県2,745.51佐賀県2,670.95秋田県1,252,871高知県2,729.00高知県2,664.14和歌山県1,242,513島根県2,675.92島根県2,620.97福井県1,235,603鳥取県2,664.40青森県2,603.04徳島県1,046,141岩手県2,651.66宮崎県2,599.82島根県1,013,020宮崎県2,651.12鳥取県2,592.88佐賀県937,064山形県2,644.76岩手県2,583.32高知県912,968青森県2,638.13秋田県2,568.93鳥取県789,148秋田県2,608.38山形県2,557.64あるのに対して，2,664千円で47都道府県中41位である（表２参照）。この結果は，入手可能なデータ年限の2012年度まで納税者１人当たり課税所得が大体260万円，41位であることは変わらない。以上から，高知県の１人当たり県民所得は，全国的にも低く，計算上の奇異から，それの全国的な順位も低位となる。しかし，厳密に，所得・報酬を生み出している労働者の人口で，１人当たりの所得を再計算すると，高知県は最下位を争うほどではないことがわかる。また，県民経済計算上の表現形式である「総計」による，全国下位争いと異なり，高知県の1人当たりの所得は，全国比較で低いものの最下位ではないことが明確になった。他の政府統計による高知県の家計の所得県民経済計算ベースの家計に関する所得のデータが示唆する，職業不問の県