ブックタイトル高知論叢111号

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高知論叢111号

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高知論叢111号

44高知論叢第111号(%)6040200-20-40-60高知県全国値図61981年から2012年の高知県と全国値の家計調査の「世帯主の配偶者の収入」の対前年変化率用調整要員としての性格が強く浮かび上がってくる。図6は,「世帯主の配偶者の収入」の対前年比変化率の1981年から2012年までの高知県の結果(実線)と全国平均(破線)を時系列表示している。先述のように高知県の配偶者の収入の年々の変化が激しいことが図から読み取れる。1年前より大きく減少(増加)して,翌年その減少(増加)分を吹き飛ばすような増加(減少)を記録する年もある10。また1990年代の後半において高知県と全国平均共に0%線(赤)を境に上下に同じぐらいの振幅で変動しているが,全国平均が小さな幅(±10%)で変動しているのに対して,高知県の対前年同期比は,±40%の振幅で変動することが特徴的である。表6は,1980年から2012年の家計調査の調査項目「世帯主の配偶者の収入」を各都道府県のペアから相関係数を計算した表である。表6から高知県は香川県(相関係数0.63),愛媛県(0.44),徳島県(0.31)の順で統計的相関関係が強い。しかし,厳密には香川県,愛媛県に関しては統計的101990,1991年と2006,2007年の組み合わせ。