ブックタイトル高知論叢111号

ページ
63/164

このページは 高知論叢111号 の電子ブックに掲載されている63ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

高知論叢111号

ブックを読む

Flash版でブックを開く

概要

高知論叢111号

高知県の家計の経済的環境・特徴61「理美容用品」は,2005年からも価格が2%程上がっている。理美容用品は,理容器具として電気かみそり,歯ブラシ,石鹸類としてボディーソープ,シャンプー,コンディショナー等,化粧品として,整髪料,化粧クリーム,乳液,ファンデーション,口紅等から構成されている。これらの商品を主に販売するドラッグストアやスーパーでの店頭価格が,高知県では他県よりも高め設定されている可能性がある16。また,「調理食品」の価格が高いことも特筆すべきであろう。2005年と比べると14%も価格が上昇している。調理食品は,主食的調理食品として,すし(弁当),弁当,おにぎり,調理パン,調理パスタ等が含まれる。さらに,他の調理食品として,うなぎかば焼き,サラダ,コロッケ,からあげ,ぎょうざ,冷凍調理ハンバーグ等が含まれる。スーパー・コンビニ等で提供される惣菜の価格が2010年は高かったといえる。高齢者を多く抱える高知県において,食事をつくれない高齢者には,かなりの負担になるのではないだろうか。表11は,2010年前後4年で,全国の上位10位に入る高知県の財・サービス価表11各年の高知市の消費者物価の全国順位10位内の項目全国トップ10入りの品目2006年2014年乳卵類,野菜・海藻,果物(特に生鮮果物),油脂・調味料,調理食品(以上,食料費目)電気代,ガス代(以上,光熱・水道費目)家事用消耗品(以上,家具・家事用品費目)生地・糸類(以上,被服及び履物費目)保健医療用品・器具(以上,保健医療費目)授業料等(以上,教育費目)魚介類(特に生鮮魚介),果物(特に生鮮果物),油脂・調味料,酒類(以上,食料費目)家庭用耐久財,室内装備品,寝具類,家事用消耗品(以上,家具・家事用品費目)書籍・その他の印刷物(以上,教養娯楽費目)16理美容所での理美容用品の高額販売の可能性を指摘できる。なぜなら,高知は全国で6番目に1店舗当たり県民を抱える数が少ない,つまり理美容所が比較的多いからである。