ブックタイトル高知論叢111号

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高知論叢111号

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高知論叢111号

66高知論叢第111号(%)2515食料のインフレ率魚介類のインフレ率乳卵類のインフレ率穀類のインフレ率肉類のインフレ率野菜・海藻のインフレ率5-5-15198019821984198619881990199219941996199820002002200420062008201020122014(%)25155食料のインフレ率菓子類のインフレ率飲料のインフレ率油脂・調味料のインフレ率調理食品のインフレ率酒類のインフレ率-5-15198019821984198619881990199219941996199820002002200420062008201020122014図11消費者物価の費目「食料」の各品目の対前年変化率物」のインフレ率が非常に激しく振れていることを指摘できる。例えば,表14は,費目「食料」に含まれる品目の標本期間での標準偏差を計算したものである。「野菜・海藻」と「果物」の標準偏差が他の品目よりも2倍近く大きいことが分かる。仮に元々「野菜・海藻」と「果物」に割高感があり,それが持続していれば,2つの品目のインフレ率は,ここまで大きく振幅する時系列を示さない。つまり,本稿の高知県の食品系の物価が割高感を示したのは,調査年に限った出来事であった可能性が高く,それよりも,食品系,特に「野菜・海藻」と「果物」に関する価格は,激しく安くなったり高くなったりを繰り返し,そのような価格変動に県民は直面していたと考えられる。これら「野菜・海藻」と「果物」のもっとも激しく上昇した時期は,日本経