ブックタイトル高知論叢111号

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高知論叢111号

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概要

高知論叢111号

70高知論叢第111号平時からピークには,2.5倍以上の工業地価の上昇が生じている。一方,高知県は,商業地と同様,バブルとはいえない独特な推移をたどっている。高知県の工業地価は,1984年にピークに達してから,25年程工業地価が高止まりしていた。その後2000年に入ってから最近に至るまで,その地価は低下し続けている。この現象から,高知県において2000年までは工業の土地需要が一定して存在していたが,その後は,工業の衰退から,土地需要が落ち込み,それに伴って地価が低下していると推察できる。第5節おわりにこれまで示してきたように高知県の家計が直面する経済的環境・特徴は特筆すべき箇所が存在する。それを踏まえた,経済政策議論が必要になる。