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日本のファミリービジネスに関する歴史的研究13図表3-3 1935年全上場企業の業種別内訳1935年『会社四季報』により作成6名以上であった。また個人大株主が経営陣に入っている人数は平均2.74名であった。これに対して2015年のトップ10人中の大株主の中の個人大株主,ならびに大株主が経営陣に入っている人数は約1名しかおらず,F.Fといえども法人が大株主であり,個人株主は創業家の1名強以外には経営陣にほとんど入っていない。2015年におけるF.Fは非F.Fのように法人,投資組合による株式所有が大半である。また,投資法人を通じて外資による株式所有が増加しているのも近年の特徴である。海外に本社,主力工場がある上場企業47社の総資産31億8,367万円は,全上場企業297社の総資産は44億4,416万円の72%である。そのうち満鉄が50%,東拓が10%であり,台湾製糖,大日本製糖など国が株式を所有する企業の資産が多い。図表3?6図表3?7は1935年上場企業が2015年まで存続した企業の内訳とその割合である。その内訳はF.Fが87社,N.Fは27社であるが,F.FがそのままF.F