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概要

112

46高知論叢第112号ことになるという懸念が示された。(2015年ED,パラグラフBC4.12~BC4.15)632015年EDは,歴史的原価測定を,資産,負債,収益と費用に関する貨幣的情報をそれらを作り出した(created)過去の取引または事象からの情報を用いて提供する測定として識別している。(パラグラフB6.19)642015年EDは,現在測定の基礎を,資産,負債,収益と費用に関する貨幣的情報を測定日における状況を反映するように更新した情報を用いて提供する測定として識別している。(パラグラフBC6.24)65IASB, Exposure Draft, 2015, par. 6.4.66Ibid., par. 6.20.67IASB, The Conceptual Framework for Financial Reporting, Purpose and status.68IASB, Exposure Draft, 2015, pars. BC6.4-BC6.5.69Ibid., par. BC6.56.70北村敬子編著,『財務報告における公正価値測定』,中央経済社,2014年,11~12頁では,前提となる市場に問題(市場が完全かつ整備されていない)があり,観察可能な市場がないレベル2,レベル3のインプットの場合に行われる割引現在価値測定における見積りにはリスクと不確実性の問題があるなど,公正価値には限界があることが指摘されている。