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112

田舎回帰解読覚書753.昭和の“渡来人”のわたしも田舎暮らしに憧れており,失敗の連続で,素人にどこまでできるかは分からない。それでも,緑色天然(有機無農薬)の自給蔬菜と穀物をできる範囲に自分の手で育て,古人曰く“天人合一”的な暮らしの実現が理想的。しかし,中国北京市出身の筆者はアジア系女性であり,欧米系でないため,よそもの田舎へ移り住む際,二重三重の意味での移住者,外来者,異郷人としての立場ウチナンチュを意識させられる。また,沖縄那覇出身の家人にとっても同様であり,ヤマトンチュ的な慣習や考え方に違和感を覚える場面も少なくない。移住経緯:2000年頃,香北町永瀬に約1年間その後,日高村加茂に約3か月?さらに朝倉を中心に,車で約30分の通勤可能な距離内での家さがしを断続的に試したが,貸してもらえなかった。2005年~2009年旧朝倉村前田地区で畑つき古民家借りる2008年~現在ムラ在住農業経験:かんざいこ1999年から3年間,檮原神有居千枚田オーナーを経験2009春~2014年春,佐川町永野の畑に通う2010~2013年隣村の茶畑を借りる2014年~現在隣村の水田を畑作に転作2016年~現在隣村の古民家を借りて修繕し休憩所にする予定田舎回帰解読帰去来兮(帰りなん,いざ)「都市を辞して田舎で暮らす」さらに,次のような問題関心からこれまでなるべく文献資料にあたりつつ,現地調査を踏まえたうえで情報蒐集につとめ,田園回帰の流れを考察把握しようと考えている。昨年から「田舎回帰解読」と銘打って地域社会学の授業として取り上げた際,学生たちの関心の高さにも驚き,また刺激的なご意見ご感想