ブックタイトル高知論叢

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概要

高知論叢

被災地域における地域共生拠点と地域づくり 101落で集住してもらった方が良いという。ただし,10年後は1軒になる,ということもありうる。気仙沼市の人口は7万人弱であり,復興の次の段階としては,移住,子育て支援などを含む「まち・ひと・仕事戦略」が見据えられており,「地方創生」に結びつけた交付金が期待されている(注7)。後述の通り,地震被害の大きかった岩手県の大船渡市(人口約4万人)や大槌町(人口約2万人若)と比べても大きな人口を抱えている。気仙沼市八瀬地区にある「すろーらいふ」は,NPO 法人ワーカーズコープが運営主体となり,2015年4月からスタートした。高齢利用者や障害のある利用者と地域の高齢者らが自由に交流できる地域共生拠点となっている。元々は高齢者デイサービスから始まり,障害児の放課後等デイ,障害者の生活介護が展開されてきたが,高齢者デイサービス(介護保険制度)利用者の中に生活介護(障害者総合支援制度)の対象者が含まれており,気仙沼市独自の基準該当サービスとして提供されている。障害児の放課後等デイは定員10名となっている。全体の定員20名中,最も多い時で7名の利用となっている。宮城県気仙沼市(「すろーらいふ」)2016. 3. 31