ブックタイトル高知論叢

ページ
107/148

このページは 高知論叢 の電子ブックに掲載されている107ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

概要

高知論叢

被災地域における地域共生拠点と地域づくり 105グループホーム型の共同仮設住宅は三県で初めてであり,岩手県でモデルづくりが進められた。フラットの敷地に40世帯,仮設住居2ブロック目が建設された時に共同住宅が建設された。仮設共同住宅では,基本的には介護保険サービスが提供されないが,外部から訪問介護を受けることはできる。渡り廊下で隣のサポートセンターとつながっている。サポートセンター「ぬくっこハウス」の利用者は平均90歳であり,認知症が表われ始めている人もいる。まちがい探し,数学で脳トレを行うほか,体操も30分くらい行っている。サポートセンターでの会話が,仮設住居に帰ってからの会話として各戸に広がる。仮設住居2つで120戸(80戸+40戸)あるが,現在も3分の2くらいが入居している。その同一敷地内のすぐ近隣にサポートセンターが設置されている。2017年度には,このサポートセンターが移転し,その敷地内に保育所(「つつみ保育園」定員50名)が建て替えられる。サポートセンターは,2017年度から,災害公営住宅の高齢者版として「支えあいハウス」(10部屋)として生まれ変わる。それは地域支援事業としても位置づけられ,要支援1・2対象の訪問介護も実施される。こうして,サポートセンターと保育所が建て替えられる岩手県大槌町(「らふたあヒルズ」,「ぬくっこハウス」,シェアハウス)2016. 3. 31