ブックタイトル高知論叢

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概要

高知論叢

110 高知論叢 第113号われている。毎日利用する人の場合,月5000円の利用料となっている。春・夏休みは利用期間を決め,1時間200円となっている。登録は20名強となっている(日中一時支援4名を含む)。日中一時支援は,発達障害(自閉症)や情緒障害のある児童が利用しており,支援学校から1名,支援学級から3名利用している。高齢者の場合,要支援2の人が2名,契約している。利用人数は1日当たり10名強となっている。春・夏休みは,児童の利用が多くなり,1日当たり13~14名の利用(1日当たり15名の定員枠)となっている。スタッフは7名であり,看護師1名,2級ヘルパー6名で構成されている。利用する児童は小学生ということもあり,障害の有無に関係なく交流している。高齢者の事業は始まったばかりなので,利用は少ない。春・夏休みや通常平日の放課後は高齢者と子どもが一緒に遊ぶ。子どもが元気よいので,高齢者にとって手一杯になっている面もある。高齢者は,地域包括支援センターから紹介される場合もあれば,自発的に問い合わせてくる人もいる。ここが震災後のコミュニティ拠点になればよいが,この地域は被害が少なく活動の基盤があるので,ワーカーズコープが地域の仲間に入れてもらう感じになった。最初は土地の問題があり釡石市で始めたが,2012年から桜木町で子どもの一時預かりを始めた。この施設は2015年12月末から事業を始めたが,それまではプレハブで,事務所機能は桜木町というように往き来していたが,2015年12月末から,こちらに一元化した。2014年度から,復興住宅の集会所で,住民向けの「お茶っこサロン」を始めたことにより,地域との交流や相互理解が深まった。以下は,われわれとの質疑応答である。【学生との質疑】学生:「お茶っこサロン」を始めたきっかけは何か?施設:仮設住居の集会所は役場の支援員が鍵の管理をしていたが,復興住宅では役場から鍵を借りて自治会の代わりに始めた。以前は毎日開いていたが,今は自治会が鍵をもっているので,週1回になった。高齢者については,通所介護と介護予防通所介護の指定を受けているので,それらのサービスを利用している。行政からは,社会福祉協議会や社会福祉法人