ブックタイトル高知論叢

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概要

高知論叢

118 高知論叢 第113号3~4名の利用がある。「居場所ハウス」では,ワークショップまで社会福祉法人が関わったが,そこから先はNPO 法人に任せた。館長は男性であるが,周囲の女性が支えている。NPO の認証を受けてからは,地域の人に任せている。ワークショップは,地域の人や知り合いの人に声をかけた。地域の人は縁側がほしいと言ったが,大学教員からは,既成概念を取り払い,月見台を作ったらよいという斬新なアイデアが出された。赤ちゃんから高齢者までが一同に集まれる方法を考えたい。⑬ 平田診療所(釜石市)仮設住宅敷地内に設置されている平田診療所では,現在も巡視が継続されており,朝・夕・夜のうち,ご本人の希望に合わせて日に1~3回の巡視がおこなわれる。ケアゾーンには,8割程度の人が残って生活をされている。子育てゾーンに残っている人はいない。一般ゾーンには,7割の人が残って生活をされており,独居の方5名に対して巡視されている。この住宅敷地内にも,昼はカフエ,夜は居酒屋が楽しめる「みんなの家」という共生型地域拠点が設けられている。岩手県釜石市2016. 4. 2