ブックタイトル高知論叢

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概要

高知論叢

被災地域における地域共生拠点と地域づくり 89名程度)。仮設の認定こども園(就学前教育保育推進法に基づき保育所と幼稚園の両方の機能をもつ施設)も運営され続けているが,後述の通り,楢葉町内には本所が建てられている。楢葉町自体には,まだ仕事がほとんどないので,同郷同士が固まるよりも,いわき市内各地で生活の足場を作っている人もいる。いわき市内に建設された楢葉町住民用の仮設住宅や,仮設の共生型施設サポートセンター「空の家」は木造であり,住む人にとって「仮設」のイメージをもたせない配慮がされている。広野町住民用の仮設住居は,楢葉町の仮設住居のすぐ近くに設置されていたが,木造ではなく,3年程度で解除され,かなりの住民が広野町に戻っている。楢葉町役場は,原発の影響で避難していただけなので,現在は,建物は元のままで職員が戻ってきている。道の駅「ならは」もあったが,指定解除されても住民があまり戻ってこないので,営業が成り立ちにくくなり,消滅している。② 楢葉町立やまゆり荘(デイサービスセンター)楢葉町立やまゆり荘は,避難解除後,2015年11月にオープン(再開)した通所介護事業所である。元々は,2006年7月に温泉つきデイサービスとしてスター福島県いわき市(仮設校舎、通園バス、仮設住居等)2016. 3. 29