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概要

kouchirouso_114_20180329

154 高知論叢 第114号内において給食の導入策が進んだことと並行して,児童数減少を背景とする学校統廃合の影響で,2000年代より学校数自体が40%減少したことも影響している(2000年の326校から,2015年には196校へ)11)。あわせて,同図が示すように,2015年の全国平均は,学校数で99.1%,生徒数では99.6%であり,全国平均と比較すれば,給食普及率は依然低水準であることが明らかである。ちなみに,都道府県別でみた実施率については,高知県は全国最下位である12)。一方,図2は,公立中学校の実施率の推移を示している。同期間における県内の実施率は,学校数で57%から62%へ,生徒数では40%から42%へと,小学校に比べて低位であるとともに,半数以上の生徒が「給食なし」の状態に置かれたままである。2015年の全国平均は,学校数で89%,生徒数で82%であり,都道府県別順位(生徒数ベース)では高知県はワースト4に位置している。中学校給食についても,高知県の立ち後れは否めない。11) 高知県教育委員会『高知県の学校給食』各年版より算出。12) 文部科学省『学校給食実施状況等調査』2016年より算出。出所:文部科学省『学校給食実施状況等調査』各年版より作成。080604020100全国(学校数) 高知県(学校数)全国(児童数) 高知県(児童数)2006年2007年2008年2009年2010年2011年2012年2013年2014年2015年図1 公立小学校における完全給食実施率の推移080604020100出所:文部科学省『学校給食実施状況等調査』各年版より作成。全国(学校数) 高知県(学校数)全国(児童数) 高知県(児童数)2006年2007年2008年2009年2010年2011年2012年2013年2014年2015年図2 公立中学校における完全給食実施率の推移%%