ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play

概要

kouchirouso_114_20180329

横川和博先生インタビュー 193していただいたので(笑),またもう立法作業からこれから研究できますわ。ちょっと無理かなと。イギリスの独禁法とEU 法を合体するのは無理かなって。岡田 予言が当たったと。(笑)横川 いや,脱退してほしくはなかったですけど。うん。EU 法になるのは無理かなっていう……,かなりちょっと性格が異なる法体系を持ってる,ヨーロッパでは。イギリスはヨーロッパなのかっていう。岡田 そうですね。そこは怪しいですよね。横川 うん。岡田 横川先生が若いころに書かれたイギリスのその話とか論文を読ませていただいて,素人的な感想だと,特徴として,はっきりとした法律に基づく命令とかがバシバシ出てくるというよりは,何かこう,色々な委員会があって,報告書を書いたり,あるいは,正式な手続きに乗る前に何か色々な話し合いをして決まっていくみたいな,わりとオフィシャルではない感じで……。横川 そうなんですね。そこが一番イギリスの,これは経済だけじゃないですけど,条文とか公式の手続き見てたら実態が分からないという特徴があって。昔,自民党が日本の独禁法を緩和改正しようとしたときに,条文見る限りにおいてはイギリスが一番緩いので,結構,大きな調査団を送ったんですよ。で,出た結論はイギリスは厳しすぎると。運用見たらすごく厳しい,実態としてはものすごく厳しいということで,あまり収穫がなかったっていうことがあって。非公式の行政指導みたいなものって,かなり厳しいことがされてるというのがありましてね。その実態が知りたかったんです。これはすごくラッキーで,高知大に来て2年目か3年目に文部省の在外研究員に当たりまして,ほかのところは年功序列で決めてるところもあったんですけど,うちの学科は民主的にくじ引きで。岡田 くじ引きなんですか。すごい。横川 その当時,十何年に一遍しか来ないんですよ,学科単位で言ったら。そのくじを来たばっかりの私も引かせてもらって,で,当たっちゃって。いきなり在外研究員させていただいてね。くじ運いいんですよ。岡田 (笑)大事ですね。