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概要

kouchirouso_114_20180329

横川和博先生インタビュー 201岡田 確かに。ちなみにさっきの病院は流行ってたんですか。横川 流行ってないんです。報告した人が,本当にお客さんが少ない病院でしたと。だから,そうなるんですっていう先生でした。岡田 そして,最後に地域研究という柱をちょっと立てさせていただいたんですが。高知にいらしてから色々な研究をされたと,どういうことをされたんですか。横川 何か地域の研究したいなと思ってて,なかなか独禁法ネタは高知はそれほどないんでどうしようかと思っているときに,社会学の大野晃先生がいらっしゃって,他の大学に転出するときに,高知の東のほうの中芸地区というところで商工会の人たちと面白いネットワークをつくって,地域おこしの仕事してるんで,その仕事を引き継いでくれというふうに言われて,そこで地域と要するにそこの経済団体との関係というものを勉強し始めて,これが非常に面白かったんで。で,商工会,商工会議所というのは,むしろ独禁法学者の中では嫌がられるテーマで……。岡田 なぜですか?横川 要するに競争促進的ではないということで嫌がられるテーマだったんですけど,実態をあたってみたらやっぱり地域経済にとって欠くべからざるものだなというふうに思ってまして,今回の『高知論叢』の論文でも間に合えばそれを書きたいと思っているところなんですわ。岡田 間に合うと信じております(笑)それ,何年ぐらい前からなんですかね。横川 大野先生が出て行ったときからだからな,20年ぐらい,十何年前かな。これは人のつながりもできますしね。岡田 今もその中芸地区の方々とは……。横川 いや,バラバラになっちゃいましたね,仲間たちがね。その分,よその人たちとのつながりができて。岡田 なるほど。今,中道一心さん(元・高知大学,現・同志社大学)たちと科研やってらっしゃるんですが,それはこれですか。横川 そうです。私にとっては,最後の落とし前をつける研究になるかなと。まだ書けてませんけど。