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概要

kouchirouso_114_20180329

206 高知論叢 第114号ですけど,これは入札の生データが見られますんで,面白かったです。岡田 これ,いつごろの話になるんですか。横川 6,7年前かな。岡田 結構じゃあ,最近ですね。横川 うん。最近です。岡田 データとかを見て,チェックをして,何か色々な意見とかを述べたりするっていうことなんですか。横川 そうですね。で,談合の疑いがあるとしたらもう一回調査してもらうとか。実際に森まで行って,どんな工事されてるかっていうのを見たりね,これは面白いですね。岡田 見に行ったら違いますか。横川 違いますね。例えば山が四つあって,で,この山はA社が落札,この山はB社,この山はC社,この山はD社ってなると,今の新幹線のあれみたいに,これは持ち回りで決めてるのかなというデータが出てきたときに,実際に山に行ったら,この山はA社しかできないわというのが。もうとにかく機械を頂上まで上げる技術を持ってないとできないなとかいうのがわかって。結局得意分野のところを取ってるというのがわかって,ああ,談合じゃないやというのがわかるということもある。岡田 やっぱりそれぞれの会社の得意分野とか,そういうのもやっぱり勉強しないと。横川 ありますね。高知は地質が東西に線が走ってて,もうちょっと北に上がると地質がゴンゴン,ゴンゴン変わっていくと,同じ木が生えてても工事が全然変わるんですよね。大手だったらどれでもできるかもしれないけど,中小だったらできる工事とできない工事があると。そこに行くまでのコストでギブアップしちゃうというのもあるし。機械をヘリで降ろせるかどうかとか,ワイヤーで運ぶとかいうときに,工事始めるまでに勝負が決まるみたいなね。面白いですわ,本当に森は。岡田 チェーンソー持ってれば誰でもできるというわけではない。横川 わけじゃなくて。うん。いろいろ見せてもらってね。森の下を流れてい