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概要

kouchirouso_114_20180329

横川和博先生インタビュー 209岡田 教える内容っていうんですかね,中身って,やっぱり昔と比べて今は大分変わってますか,ご自分の中でも。経済法なり,消費者法とか。横川 やっぱり法学部出て法学部で東京で教えててっていうと,ほかに法律の授業を取ってるという前提がある。ここは全くそれがありませんから。経済法というのは川下科目で,要するに憲法もやって,民法もやって,刑法もやってくれてる人が最後に経済法なんていうのを勉強してもらうという前提だったけど,少なくとも憲法は取ってる人多いけど,民法,刑法は聞いたこともないというのが大半だから,民法の話をしてるときには民法の初歩の初歩の話をせんといかんし,刑法だったら刑法の初歩の初歩……。独禁法というのはそれをやらないと,損害賠償の話をしたら民法の話をしないといけないと。刑罰の話とか,課徴金は刑罰じゃないんだという話をするときに,刑罰って何かとかね。何でこれは無罪なんだという話をすると,刑法の初歩の初歩。だから,諸先生方に怒られるような授業してますわ。でも,それやらないといけないというのがね,なかなかわからなかった。初めて聞くんだっていうのが。法学部で授業するのとは全然違う。岡田 ちなみに,その専門科目の授業と,あと他学部の学生が受ける授業とかで,同じ経済法や消費者問題などを教えて反応は違いますか。あまり変わらないですか。横川 変わらない。変わんないんですよ。それがちょっとね,うん。やっぱりここの学科の学生はもうちょっと他学科よりは専門に傾斜してるかなって最初思ったんですけど,そんなことないですよ(笑)岡田 ないですか(笑)いいんだろうか,悪いんだろうか。横川 これは非常勤の人も言いますね。ここの学科が一番できるかなと思ったらそうじゃなかったとかね。岡田 (笑)なるほど。やっぱり昔と今を比べて,学生ですかね,受講態度や,能力など,何か変わったなと思いますか?横川 受講態度,良くなりましたね。まず最初のころはすごい東京の学生に比べたら人なつっこい。大教室であっても必ず声かけてくれるのが随分いて。そのころは4単位だったんで,一年間付き合うんですよね。そうすると,も