ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play

概要

kouchirouso_114_20180329

218 高知論叢 第114号彼らに鬱陶しいと思われないようにせんといかんなと思ってますわ。岡田 いえいえ。そうか。逆にこのへんもうちょっと変わったほうがいいかなとか,何かありますか,学部やコースなどで。あるいは昔と比べてちょっとここがあんまりあれかなとか。横川 そうね。どうしたらいいんやろうね。まあ,まあ,私が若いころのほうが研究時間あったな。情け容赦なく若い人に仕事いってるなって。岡田 そんなに違いますか。横川 もうちょっと時間くれた。岡田 なんでしょうね。授業が増えたっていうわけでは。横川 雑用が多すぎるんじゃないですかね,委員の数とか。私,1年目って,経済学会の委員だけだから。ほか,何もなしだったから。岡田 何か委員会とか,入試とか。横川 何にもなし。岡田 すごいですね。横川 そんな優遇,今では考えられないよ。岡田 そうですね。いないですね,そんな人は。横川 2年目も3年目も仕事,そんなきつかった覚えないな。岡田 大きく変わってきたのって,どの辺りからになるんですか。横川 まあ,定員削減……。そうですね。共通教育の大綱化というのは,規制緩和であって,全然規制緩和じゃなくてっていう走りですよね,まずね。自由にするということは,こっちに責任があるっていうことで,それが結局,大学の法人化につながってって,国立大学のときより締め付けが厳しくなるわけですよね。国立大学だったら文科省に責任があるわけで,維持していく。だから独立させたんだから別に死んでも構わんと。あのあたりからきつくなって,コスト削減も厳しくなって,定員削減も厳しくなって。大体,東京の大学と一番違ってるのは,事務職員と教員の仕事の配分。要するに早稲田とか明治とかだったら事務が完全に握ってる仕事をかなり教員がやってるっていうのは,これは最初からそうだったね。それに,事務職員の定員削減が拍車をかけちゃった。教員も事務職員もへとへとになってる感