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概要

kouchirouso_114_20180329

横川和博先生インタビュー 219じがします。岡田 そうなんですか。横川 うん。高知大というのは。岡田 それは国立大学だからではなくて,高知大独自という感じですかね。横川 うん。あったのかな。普通,例えば大きい大学だと,カリキュラムとか入試とか,試験日程とか,就職とかというのは専門職員がいて,かえって教員はあまり口だせなくて,その指示に従ってメインの仕事だけ教員がやるっていう感じやって,ここは教員のやることの配分が昔から高かったと思います。岡田 そうなんですね。横川 うん。ちょっとびっくりした。岡田 いや,最近そうなったのかなって思ったけど,前からそうだったんですね。横川 今ほどじゃなかったけどね。岡田 そうかそうか。さらに。横川 教員がこんなとこまでやるんかと思って。その代わり,東京の私立大学って事務の権限ってすごい強いから,給与も教員と同等の大学もあるし,同等だったら。給与も権限も同等で。だから同じ経営者であるというのが強かったけど,ここはもうとにかく教員が走り回っている。これは昔からやね。岡田 なるほど。少し謎が解けました。横川 教員がやる仕事じゃないはずの仕事が多すぎると。それは事務の人でプロがいるわけやから。例えば,明治だったら就職のプロがいるわけで,他の大学でも全国的に有名な就職名人が事務にいて,教員なんていうのはむしろ口出しができない。教務だって試験時間の割り振りとかっていうのは,事務が勝手に決めるわけで。教員は,「はーい」と言って,その時間に行って試験やると。だからむしろ権限はここの教員あるけど,その分,仕事が……。岡田 なるほど。横川 ここまで事務職員が減っちゃったらもう取り返しもつかないと思うけど。教員の事務力をあてにしたシステムになってるから。だから可哀想だと思う。事務能力ないと暮らしていけない大学だもん。岡田 そうですね。