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概要

kouchirouso_114_20180329

220 高知論叢 第114号横川 うん。研究か教育,どれかできたらさ,どっちかできたら御の字だと思うんだけど。うん。研究だけで来てる人っていうのは,むしろ有害扱いだもんね。岡田 (笑)そうですよね。公募とか,採用するときもその基準になっちゃってますね。横川 なっちゃってますね。私みたいに事務力がまったくない人間が一応管理職というものまでやらされたというのが異常事態だと思う。岡田 いやいや,適任だと思います。横川 いえいえ。それはカットしてください。ほんとに事務能力ないからね,私はね。ほんとに同僚や後輩や事務の方々に助けられてやっとここまで生きてきた。これもね,東京だったら,管理職に生き甲斐を感じている教員がいるわけやん。「目指せ,学部長」みたいな人がね。これだけ,なんでうちは満遍なくみんなにチャンスがあるんやろうな(笑)岡田 (笑)不思議ですね。なぜでしょうね。横川 うん。なんか,長がつくメリットがないんだよね。岡田 そうですね。ないですね。横川 ただ,クソ忙しいだけ。岡田 確かに。最後,切ない話に……。横川 定年になって一番嬉しいのは,そういう雑用から解放される。岡田 されるでしょうか(笑)横川 いや。委員の仕事がないっていうのはすごい気分楽やね。岡田 そうですか?横川 うん。だから文部科学省の在外研究員の話,先にしましたけど,あれ,当たって嬉しいのは,1年間,そういうものから解放されることだって皆さん,言ってましたね。岡田 わかります,すごく。横川 すごく自由になるんですよね。だからやっぱりサバティカルとかは絶対残さないといけないなと思ってますわ。岡田 なるほど。いいお話ですね。わかりました。最後はちょっと切ない話を