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概要

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横川和博先生の定年退職にあたって社会経済学科長  山 内 高太郎   横川和博先生は,1952年に栃木県でお生まれになり,1976年に早稲田大学法学部を卒業され,同大学院法学研究科博士前期課程に進まれました。その後,明治大学大学院法学研究科博士後期課程を経て,1985年に高知大学人文学部に講師として着任されました。この翌年には助教授となられ,1994年に高知大学人文学部教授に昇任されました。これまで,33年の永きにわたって勤務され,この3月末に定年を迎えられ退職されます。 横川和博先生は,33年の高知大学における教育活動において,「経済法」や法学の基礎的な科目である「法学入門」,「消費者問題と法」などをご担当されました。先生の講義は,話術を主体としたもので,先生のこれまでに行ってこられた調査研究にもとづく事例や学生の興味関心をひく話をとりまぜながら,講義の要点を学生の記憶に残そうと工夫されたものでした。学生から横川先生が話していたと聞くたびに,きわめて教育効果の高い講義をされていると感心せずにはいられませんでした。また,先生のゼミは先生の豪快な笑い声といつもゼミ生に対して楽しそうに接しておられる姿が印象的で,授業時間外においても学生と調査活動やサブゼミを開催するなど積極的にゼミ生と関わられ,活動的で社会において活躍する人材を多く輩出されてこられました。 横川和博先生の主要な研究は,独占禁止法の実証的研究,英国独占禁止法の比較法的研究,地域における経済法的課題の研究,消費者法の研究というように経済法について研究され,その成果として著書11冊,論文24篇,判例研究11篇の業績があります。 先生は,研究成果を著書や論文で公表することにとどまらず研究から得た知見を社会において役立てることに重点をおかれ,経済団体の主催する研究会や