講師 |
田鎖 数馬(人文科学コース 日本語・日本文学プログラム)
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内容 |
芥川龍之介の『羅生門』は、主として『今昔物語集』「巻二九第一八羅城門登上層見死人盗人語」に基づいてと書かれています。しかし、両者を読み比べてみると、細部に違いがあることに気付きます。一例を挙げれば、『今昔』では主人公の男は最初から盗みを働くつもりでしたが、『羅生門』ではそうなっていません。なぜ芥川は細部を改変したのでしょうか。改変の意味を明らかにすることによって、作品全体の読み方や作家の意図を新たな視点で捉え直すことができる場合もあります。本講義ではそのことをお話ししたいと思います。 |
会場 |
共通教育2号館 221 |
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時間 |
10:45〜11:20 |