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社会科学コース
経済理論プログラム
卓 涓涓
- 専門
- 金融ファイナンス
これまでは特に日本の銀行貸出経路について研究してきました。銀行貸出経路とは、金融政策効果波及経路の一つであり、政策金利の変化が、銀行貸出の変化を通じて、企業の生産・投資行動、さらには、物価水準に影響を与える経路です。これまでは主に2000年以降の大規模な金融緩和の銀行貸出経路を通じた効果について、データを用いて検証し、また、日本において銀行貸出経路を効果的に機能させるためには、どのような政策的対応が必要となるのであろうかを検討しています。例えば、地方では、少子高齢化の進展による人口減少が進む中、貸出規模の縮小が予想されており、このような中、地方の資金需要を喚起するためには、どのような政策的対応が必要となるのであろうか、地方銀行はどうリスクをコントロールしながら、将来性のある企業をサポートしていけばいいのか、などを考えています。
最近は、人口の高齢化といった人口構造変化が株価などの金融資産価格に与える影響、アジア地域における金融市場の統合についても研究しています。 |