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教員の著作等

岩佐和幸

  1. 『マレーシアにおける農業開発とアグリビジネス ー 輸出指向型開発の光と影 ー』
    • 2005年、法律文化社

    • 発展途上国を代表する農業開発プロジェクトであるマレーシアのFELDAを対象に、その事業展開を歴史的に検証。そこから輸出指向型農業開発のもたらす意義と限界を、指揮権、アグリビジネス化、NACs論という3つの分析視角から包括的に究明している。

  2. 「越境する労働力、変貌する地域 ー 高知県における労働力国際化の現段階 ー」
    • 高知大学人文学部「交流する社会・文化」プロジェクト編『はじめての越境社会文化論 ー高知へのまなざし、高知からのまなざし ー』(2010年、リーブル出版)所収

    • 外国人労働力と地域経済社会の変貌の関係について、高知県のカツオ・マグロ漁業を中心に検討。外国人労働力の構造化と就業構造の国籍別・性別複合的二極分化の中で、低コストの補完・代替的労働力として位置づけられることや、飛び地的生活構造の形成、地域経済の縮小再生産の可能性を明らかにしている。

  3. 「回転寿司のグローバル化-職人の消失と地域の衰退-」
    • 岩佐和幸・岩佐光広・森直人編『越境スタディーズ―人文学・社会科学の視点から―』(2015年、リーブル出版)所収

    • 外食産業の「成長株」である大手回転寿司資本の事業戦略とインパクトについて検討。寿司が和食の外形をとどめつつも、グローバル化に支えられる内実へ変質するとともに、職人労働の消失や地域の衰退,それに対抗するローカル化を通じた地場資本の動きを明らかにしている。

  4. 『資本主義的グローバリゼーション-影響・抵抗・オルタナティブ-』
    • マーティン・ハート=ランズバーグ(岩佐和幸監訳)、2015年5月、高菅出版

    • 「底辺への競争」の渦に巻き込む多国籍企業主導のグローバリゼーションの構造・動態ならびに背後に潜む思想や制度構築を批判的に検討。グローバリゼーションの影響と抵抗の因果関係と新たな将来展望を描いている。