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教員の著作等

岩佐 光広

  1. 「深める:『良い死』の外側へ」
    • 鈴木七美・藤原久仁子・岩佐光広編『高齢者のウェルビーイングとライフデザインの協働』(2010年、御茶の水書房)所収

    • 高齢期における多様な「ウェルビーイング(心地よい生)」のあり方を、様々な国や地域の現地調査の知見をもとに描き出し、そこから、ウェルビーイングの実現に向けての「ライフデザイン」をめぐる他者との協働の可能性を考察した。
      担当章「深める:「良い死」の外側へ」(第9章)では、死の近代化・医療化に伴い出現した「良い死」という個人主義的な言説を、ラオス低地農村部における終末期ケアの協働的な実践をもとに批判的に検討した。
  2. 「呪術化するケータイ」
    • 羽渕一代・内藤直樹・岩佐光広編『メディアのフィールドワーク――アフリカとケータイの未来』(2012年、北樹出版)所収

    • 2000年以降、途上国・新興国において爆発的に携帯電話が普及している。そのなかでも本書では、アフリカ諸国における携帯電話の普及状況に注目し、それに伴う人びとの暮らしの変化について、人類学的なフィールドワークを通じて描き出した。
      担当章「呪術化するケータイ」(第7章)では、呪術と携帯電話という、いずれも近年のアフリカにおいて注目されているが、一見すると無関係に見える現象に注目し、両者が結びつくところにフィールドワークの手がかりがあることを示した。

  3. 「グローバル・バイオエシックス」
  4. 「外国人住民といかにつきあうか」
    • (3、4ともに)岩佐和幸・岩佐光広・森直人編『越境スタディーズ―人文学・社会科学の視点から―』(2015年、リーブル出版)所収

    • 地域をめぐるさまざまな「越境」のあり方について学び、考えるための手がかりを、高知という地域を舞台とする人文学・社会科学の研究から提供することを目的としたテキスト。
      担当章「グローバル・バイオエシックス」(第4章)では、グローバルな医療倫理的問題に取り組むグローバル・バイオエシックスの試みを批判的に考察した。また「外国人住民といかにつきあうか」(第7章)では、在日インドシナ定住難民を取り上げながら、彼らに対するボランティア活動などに内在する「支援のパラドックス」について考察した。