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教員の著作等

土屋 京子

  1. " Das Feuer des Prometheus und E.T.A. Hoffmanns Erzählung Der Sandmann "
    • Ernest W. B. Hess-Lüttich / Takahashi Yoshito編 "Cross Cultural Communication. Orient im Okzident – Okzident im Orient. West-östliche Begegungen in Sprache und Kultur, Literatur und Wissenschaft"(2015年、Peter Lang)所収

    • これまで原子力は人類の飛躍的発展をもたらす夢のエネルギーとして、ギリシア神話の「プロメテウスの火」に擬えられてきた。だがそれゆえに、福島第一原子力発電所事故以降、この神話は、むしろ文明批判のコンテクストのなかで読みかえられている。このように、プロメテウス物語から文明の不可逆的な発展に対する複雑な感情を読みとる態度は、とりわけ自然科学が飛躍的に進展した19世紀前後のドイツ文学の主要なモチーフになっている。

  2. " Schreiben und Schlangen. E.T.A. Hoffmanns Märchen Der goldne Topf "
    • Japanische Gesellschaft für Germanistik編 "Verkörperte Sprache – Rahmen und Rahmenbrüche "(2015年、Iudicium)所収

    • 18世紀後半から19世紀にかけてのドイツでは、グリム兄弟をはじめとして、民衆のあいだで語り継がれてきた伝承を収集して「民間メルヒェン」として出版し、多くの読者を獲得した。その一方で、個人の作家が新たにメルヒェン形式で創作した物語もまた、数多く生みだされた。E. T. A. ホフマンの『黄金の壺』(1814)もまた、創作メルヒェンの代表作であり、同時にメタ・メルヒェンとして、「語ること」と「書くこと」をめぐりながら話が展開する。