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4年間の「自由」と「重み」

I. U. (2008年3月卒業)

いろんな勉強、いろんな学生。

私の大学生生活は、ゼミと部活の二つでほとんど表されると思います。

私は、国際社会コミュニケーション学科に所属していました。
国際社会コミュニケーション学科と言っても、言語や文化、音声学や英語史など、勉強できることは色々あります。私は異文化間コミュニケーションの授業やオーラルコミュニケーションの授業が好きだったのですが、私の周りには、音声学に興味のある生徒、英語の教員になりたい生徒、異文化に興味のある生徒、英語の言語そのものやその歴史について興味がある生徒など、同じ学科の中でも色々いました。

そしてゼミ。

そんな中、ゼミの生徒は、同じ学科の中でも同じことに興味がある生徒ばかりが集まっていました。

私達のゼミはとても仲が良く夏にも秋にもキャンプに行き、ことあるごとに「○○お疲れ会」と称した飲み会をし、交流を深めていました。
ただ遊ぶだけではなく、自分達の興味があることや将来についても深く語り合うことができ、一生付き合っていきたいと思える貴重な仲間ができました。

さらに部活。

もう一つ私の大学生活で大きなウェイトを占めていたのは部活動です。
部活ではキャプテンを務め、その経験が今の私の糧となっています。大学の部活ということでやはり高校生の時とは一味もふた味も違い、自由にできる反面、責任の重さも常に感じる日々でした。
中四国の大会がほとんどであったため遠征にもよく行ったのですが、その大会への部員全員分の申し込みをしたり、宿泊の宿を予約したり、交通手段の手配をしたり、開催地についてからも色々しなければならないことがありました。高校の頃とは違い、大学生になったみんなはそれぞれの考え方も固まっているため、バラバラな考え方の部員をまとめることは容易なことではありませんでした。しかし、それを通して、たくさんのことを学ぶことができました。

4年間の「自由」と「重み」

学校では部活とゼミ、学校以外では遊びとアルバイトに熱中した大学生活でしたが、友達の中には世界一周の船旅に出たり、ワーキングホリデーで一年を海外で過ごしたり、ダンスに熱中して寝る間も惜しんで踊り続けたり。
みんな本当に様々な過ごし方をしていました。

大学時代は、人生で一番、時間も自由もある4年間だと思います。
今は英語や異文化には全く関係のない仕事に就いていますが、大学生活で学んだことはどこかで必ず生きてきます。

高知大は、学科や学部の垣根を越えて色々なことを学べる大学です。
早い段階で人生の目標を決め、それに向かってまっしぐらになるのも素晴らしいことですが、大学4年間で様々な経験をし、たくさんのことを学んで、どんな風に生きていきたいか決めるのも面白いのではないでしょうか。

(2008年11月)