在学生の活動

三本 真子さん(4年生)
【日本語教育実習:韓国】釜山外国語大学校での日本語教育実習

 

釜山外国語大学で約2週間日本語教育実習を行いました。

担当していた日本語A2のクラスでは、学生と一緒に文法や表現を学び、皆で発表し合い、おすすめの場所を集めた釜山のガイドブックを完成させました。教案作成や授業準備で、指示や説明の仕方、練習の取り入れ方、気づきを促す活動の作り方などに悩むこともたくさんありましたが、学生の笑顔や学生の懸命に授業に取り組む姿に支えられて、最後まで楽しみながら授業をすることができました。学生の学びや成長に寄り添ったり、学生の笑顔を見たりすることが好きだと改めて思いました。

A2の学生にとっては、誰かの前で日本語で何かを発表をすることは初挑戦だったようですが、「わかった!」「できた!」というこの経験が学生のこれからの日本語学習に少しでもつながるといいなと思っています。そのような機会をより多く作っていくことが教員の使命であるとも感じました。

やりたい授業やなりたい教員像を自分なりにもって、挑戦することができ、また学生のために全力で取り組むことができたのも、自分の考えたことや感じたこと一つひとつを一緒に考え、丁寧に向き合ってくださった先生方のおかげでした。新しい視点や考え方、授業のやり方を知り、全てが学びになっています。心から感謝しています。

また、教えてもらった韓国の文化を味わいに街に出かけることや、チューターや韓国の学生とお互いの文化を話すこと、日本が大好きな学生に出会うこと、全てが喜ばしく、忘れられない経験です。日本語を懸命に勉強しているたくさんの学生に出会えて、日本語教員としてその学びを支えられることがこんなにも嬉しいことであると初めて知りました。

そして、実習期間中は、いくつかのサークルの見学もさせていただきました。その中の一つ、日本語ディベートサークルでは、11月にある韓国大学生日本語ディベート大会に向けて、ディベートサークルに所属する学生と共に立案しました。因果関係や論の流れを意識しながら、日本語を流暢に話す学生を見て、日本語を習得しただけではなく、日本語を使って達成したいことやその目標にまっすぐで、学生の皆さんのその強い熱意に感動しました。私自身の学習に対する姿勢を改めて考える機会にもなり、より一層気が引き締まりました。

実習は終わってしまいましたが、これからの人生でこのような瞬間を何度も思い出して、また前に進んでいける気がしています。悔しかったことや感じた喜び何一つ忘れずに、これからまた高知県で暮らす外国人の方々の日本語学習の支援に繋げていきたいと思います。

 

 

教壇実習

 

日本語A2クラス

 

修了式

 

 

掲載日 2025.11.18