
近年、人々が暮らす社会やそこに根差した文化、そして社会を取り巻く経済システムが大きく変化しており、個々の専門的知識をもって対応することは難しくなってきました。専門的知識とそれを活かした思考力に加えて、分野の枠組みを超えた柔軟な発想力も兼ね備える必要性が高まってきています。これらの能力を養成するために、人文社会科学部では4つの学びのしくみを提供します。専門的知識の体系的な履修によって高度な専門性を身に付けられるとともに、他の専門分野を相互に関連付ける発想力を養い、現実を複数の視点から見ることができるようになります。
少人数の授業とアドバイザー教員
1年生から卒業まで一貫して、ゼミナールや演習といった少人数で学ぶ授業が設けられています。それらの授業では学生が主体となって発表や議論、調査などを行うことで、専門的な知識と技能を培います。またアドバイザー教員は、あなたが身に付けようとする知識や能力の向上に適した授業科目をアドバイスしたり、それぞれの科目で身に付けた知識と知識をつなぐサポートをしたりします。
3つのコースと9つのプログラム
人文科学コース、国際社会コース、社会科学コースの各コースに、専門分野・学問的視点に基づいたプログラム(9プログラム)を設けます。3コースはそれぞれ入試を実施し、入学後は2年生からあなたの関心に沿った専門分野の“学びのコア”を各プログラムで展開している授業科目の履修を通じて形成していきます。それぞれのプログラムでは、専門分野を体系的に学べます。
プラットフォーム科目
人文社会科学(領域)の教養を身につけるために、人文社会科学部のすべての学生が履修する専門科目群です。そのなかの「学部共通科目」は、人文社会科学(領域)の基礎的な知識や技法を学ぶもので、主に1年次から2年次に履修します。「人文科学分野」「グローバル研究分野」「社会科学分野」の科目は、専門選択科目と並行して履修することで、人文社会科学(領域)の発展的な知識や技法を学ぶもので1年次から4年次にかけて履修します。
ダブルコア、マルチコア
入学したコースに置かれたプログラムのなかから複数のプログラムを履修することを「ダブルコア」、入学したコースのプログラムに加えて他コースのプログラムを選択・履修することを「マルチコア」と呼びます。あなたの学問的な関心に即して、複数のプログラムを履修し、複数の“学びのコア”を結びつけていくという分野横断的な学びもできます。