高校の現代文の授業が好きで、大学では日本近代文学を専門的に学びたいと思っていますが、高校と大学の勉強はどのような違いがありますか? | 授業内容・カリキュラム |
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大学では、文学作品を研究する場合に、その作品が書かれた時代状況を分析したり、その作品についての先行研究を読んだり、その作品を書いた作家について調べたりして、従来とは異なった作品理解を考えたり、異なった視点から作品を捉え直したりします。そのような点に、従来の研究に基づいて「正解」とされる理解をひとつに定める高校までの勉強との大きな違いがあります。例えば、夏目漱石の「こころ」を研究する場合には、明治期・大正期の時代思潮、数多くある「こころ」に関する研究論文、漱石の伝記的事実を頭に入れた上で、新たな研究成果を生み出していきます。こうしたことは、日本近代文学の領域に限らず、人文科学コースの他の分野においても同様です。 |
大学では日本史を学びたいと思っていますが、ダブルコア・マルチコアで歴史・地理学プログラム以外のプログラムも取らなければならないのですか? | 授業内容・カリキュラム |
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ダブルコア・マルチコアは、複数の分野に興味がある学生や複数の分野をまたがるテーマを研究したい学生に、それぞれの分野の体系立った学びを提供するための仕組みです。人文社会科学部に入学したすべての学生にダブルコア・マルチコアを課しているわけではありませんし、ダブルコア・マルチコアを選択すること自体で他の学生より高い評価を受けるわけでもありません。あくまでも興味のある分野を体系的に深く学んでいくことが基本ですので、勉強したい分野が1つのプログラムに絞られている場合は、シングルコアを推奨します。 |
人文社会科学部という名称からいろいろな分野が学べるイメージを持ちますが、特定分野の専門性を身に付けることは可能でしょうか? | 授業内容・カリキュラム |
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人文社会科学部では、哲学、心理学、歴史学、地理学、文学、言語学、文化人類学、経済学、法学、政治学、社会学、経営学、会計学といった人文科学と社会科学の幅広い学問分野を学ぶことができます。そして、それらをそれぞれの専門分野や学問的視点に基づいて15のプログラムに編成しており、各プログラムでしっかり専門性を身に付けられるようカリキュラムになっています。幅広い学問分野の中から、自分の興味や将来の進路に合わせてプログラムを選択し、「学びのコア」を形成していくことが基本ですので、「特定分野の専門性を身につける」ことは「可能」というよりは「必然」になります。 |
高知大学にはアドバイザー制度というものがあるそうですが、人文社会科学部の学生はどんな活用をしていますか? | 授業内容・カリキュラム |
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学生が大学生活を円滑に進められるように、高知大学では全学部でアドバイザー教員制度を設けています。アドバイザー教員は、人文社会科学部の専任教員が担当し、履修計画、進学・就職はもちろん、健康面やその他の心配事などについても相談を受け、必要に応じて相談窓口を紹介するなど、ひとりひとりの学生と向き合って、学生生活全般に係る問題についてアドバイスとサポートをします。新生活に戸惑うことの多い1年生には特にきめ細かく対応しています。 |
人文社会科学部の卒業生はどのような業界・職種に就職することが多いですか? | 進路 |
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VISIONS no.1座談会「わたしたちは人文社会科学部になにを期待するか」に主な進路を示していますが、ここに見るように多様な業界・職種に進んでいます。旧人文学部においては、専門性を高めること、知的好奇心を育てることを目指してきました。その結果、幅広い業界・職種に通用する思考力、分析力、解決力を学生たちは身に付けてきました。人文社会科学部においてもこの点を踏襲して、卒業生が希望する業界・職種に進めるよう、支援していきます。 | |
VISIONS no.1座談会 |