教員紹介
Faculty Members

 

【国際社会コース】 言語・コミュニケーションプログラム

石井 達也(いしい たつや)

 

専門

コーパス言語学、English for Specific Purposes

英語や日本語を使用する専門家集団(discourse community)の言語使用を考察しています。英語については、英語医学論文を論理展開(ムーブ)ごとにコーパスデータ(電子データ)を作成・分析しています。ムーブに特徴的な単語や定型表現を計量的に抽出し、そこから専門家集団が共有する言語慣習を明らかにすることを目指しています。日本語については、工学系卒業研究論文集をコーパス化し、分野別の専門日本語を抽出しています。これらの英語・日本語で抽出された定型表現を学習者向け教材にどのように組み込むかにも関心を持ち、実践的な教授法(主にData-Driven Learning)の開発を目指しています。

 

 

主な授業題目と内容紹介

英語学研究(専門選択科目)
前半は、グループで実際に興味・関心のある事柄に関するコーパスを作成・分析することで、コーパス言語学の基本的分析技術を身につけます。グループワークの中で、コーパス研究の言語分析における限界についても議論します。後半は、言語学者ハリデーの提唱・発展させてきた選択的体系機能文法の観点から、作成したデータを分析することで、英語の観察眼を養うことを目指しています。
英語学研究演習(専門選択科目)
認知言語学に関する和書や洋書を輪読することで、言語と身体の関係について考える時間とします。また昨今の認知言語学とコーパス言語学の接点を理解することで、言語分析の手法についても考える時間とします。

卒業論文題目例

2024年4月着任ですので、まだ卒論指導は行なっておりません。 「〇〇が好き!」「英語を勉強していて、××がどうしても分からない」という気持ちを大切にして下さい。その〇〇に関するコーパスを作成することで、〇〇を分析してみませんか。または××を選択的体系機能文法や認知言語学の視点から分析してみませんか。