
高知大学人文社会科学部
教員紹介
Faculty Members
【人文科学コース】 文芸・思想プログラム
日比野 桂(ひびの けい)
感情心理学
普段の生活で誰でも感情を感じますが、その感情がどのようなものかを言葉で表そうとしたらとても難しいことに気づくと思います。感情はとても曖昧で複雑なものなのです。言葉にするのも難しい感情を調べることはなおさら難しいですが、難しさの中に面白さが存在していると思います。また,何に喜び、怒り、悲しむのかを知ることは相手を深く理解することにつながります。「感情の理解を通して人を知る」ために、授業や卒業論文では個別の感情だけではなく、感情全般や感情を伴う行動なども幅広く扱っています。私自身は「対人関係における怒り」を中心に研究していましたが、怒り以外の様々な感情(嫉妬・不安・あがり・喜び等)も研究対象です。
・楽観性が自己効力感と先延ばし行動に与える影響と関係性(調査)
・アニメにおける対人魅力の類似性の検討―キャラクターと作品の興味に着目して―(調査)
・先延ばしと代替行為の影響-やりたいことを先延ばしにする理由-(調査)
・謝罪の方法が怒りに与える影響(調査)
・塗り絵が心身に及ぼす影響~ストレスと色に着目して~(実験)
・アクセプタンスの「あがり」抑制効果に関する検討(実験)
高知県警本部が立ち上げた「警察施策研究会」に参加し、高知県立大学・高知工科大学の先生方とも協力して防犯対策につながるような研究を実施しています。今は自転車の窃盗被害を減らすために、自転車の施錠意識の向上や防犯登録の徹底などにつながる取り組みをしています。