教員紹介
Faculty Members

 

【人文科学コース】 文芸・思想プログラム

西尾 美穂(にしお みほ)

 

専門

言語文法論

言語学(Linguistics)は、人間の言語を科学的に研究する学問です。言語の構造や機能、歴史、心理的・社会的側面などを分析し、言語がどのように成り立ち、どのように変化し、どのように使用されるのかを探ります。認知言語学(Cognitive Linguistics)は、言語を「人間の認知(ものの見方や考え方)」の観点から研究する学問です。言語は単なる規則の集合ではなく、私たちの経験や思考の反映であると考えます。このような立場から、give a speech(スピーチをする)、have a rest(休む)などの意味が抽象的で軽い動詞と、名詞句が組み合わさって、1つのまとまりをなす表現の意味と機能を考えます。

 

 

主な授業題目と内容紹介

英語言語学概論I(プラットフォーム科目)
英語学という研究領域の全体を概観します。まず、英語がいかにして現在の姿になったか英語の歴史的な変遷について学びます。その後、英語を構成する様々な要青について、音声学、音韻論、形態論、統語論、意味論、語用論のように小さなまとまりから大きなまとまりへと学んでいきます。
言語文法論I(専門選択科目)
人間のことばとこころの働きの関係、ことばの形式と意味の関係について、認知言語学の立場から考えます。主なテーマとして、「カテゴリーとプロトタイプ」、「意味のネットワークとメタファー・メトニミー・シネクドキ」、「概念メタファー」、「構文の意味」などを取り上げます。

卒業論文題目例

・早押しクイズ場面にみられる「早押しクイズ構文」のスキーマ認知と熟達化
・感謝に対する応答の日英比較
・「大丈夫」の意味機能の変遷
・日英語の間接発話行為
・サッカーの実況中継における言語と文化的背景
・吉本新喜劇の笑いのパターン分析