教員紹介
Teaching Staff

教員紹介

社会科学コース
法律・政治プログラム
切詰 和雅

専門
商法
有価証券法を研究の対象としています。とくに、手形の流通段階における手形取得者の保護(善意取得制度)について、その歴史の調査や、他国との比較検討を通じて、保護されるべき信頼の範囲や善意取得制度と他の制度との関係性について研究を行っています。また、手形行為の法的性質という基礎的な問題についても、判例研究等を通じて考察を進めています。今後は、電子記録債権法や社債、株式等振替法における善意取得制度についても研究を展開していこうと思っています。

主な授業題目と内容紹介

商法Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ
商法Ⅰでは、会社法について学びます。企業は1つの経済主体ですが、一言で「企業」と言っても様々な種類があります。その中で、現代社会において広く利用されているのが「株式会社」という形態です。株式会社に関係する法律は多数存在します。たとえば、株式会社が売買や金銭などの貸借を行った場合には、民法や商法が適用され、株式会社と従業員との関係については労働法が適用されます。会社法は、会社の組織・運営について定めるルールであって、会社、株主および会社債権者の利害を調整する役割を担っています。商法Ⅰでは、そもそも会社はどのようにして設立されるのか、株式とは何であって、どのような法規制がなされているのか、会社の機関(株主総会、取締役会等)は何のために存在しているのか等、会社(法)に関する基礎知識を学びます。  商法Ⅲは、いわば商法Ⅰの続編としての位置づけになります。会社の資金調達、計算、合併等について学びます。また、必要に応じて、会社法に関する時事問題を扱ったり、重要とされている判決を扱ったりして、実際に起こったことに対してどのように会社法が適用されるかという視点も持てるようにしたいと思います。  商法Ⅱでは、手形法・小切手法について学びます。一般に手形は支払手段および信用手段として利用されます。手形(債権)が発生し、流通し、支払がなされ消滅するまでの各段階における法制度や法理論など、手形法に関する基礎知識を学びます。金融機関への就職を考えている場合には是非履修してもらいたいと思います。

卒業論文題目例

・無権代理人と偽造者の手形責任
・著しく不公正な方法による募集株式の発行
・事実婚の法的保護についての考察
・代理懐胎により出生した子の親子関係に関する考察
・違法性の高い教育指導に関する国家賠償と個人責任

コースプログラム制

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