教員紹介
Faculty Members

 

【社会科学コース】 経済政策プログラム

成田 凌(なりた りょう)

 

専門

地域社会学

地域社会学とは、簡単にいえば、地域社会(コミュニティ)での生活を理解しようとする社会学の一領域です。私はそのなかでも「地方農山漁村の暮らしや持続可能性」や「地方出身者の地域移動(とくに出身地域とのつながりや、Uターン意識・可能性)」について調査研究しています。日本の人口減少と東京への人口一極集中が続く現状から、将来的な「地方消滅」が避けられない事実のように論じられていますが、他方で経済性や労働力需要が低く、今後の「発展」が望めないとみなされているような地域に選好して残ったり戻ったりする人々がいます。このような状況・現象を理解するとともに、その意義について考えたいと思っています。

 

 

主な授業題目と内容紹介

社会学概論(プラットフォーム科目)
この授業では、「異なる価値観をもった人間たちが多数集まって形成される、この社会を解き明かす学問」である社会学について学びます。基本的な考え方や概念を修得するとともに、家族、ジェンダー、経済と労働、地域社会といった身近なトピックや現象の検討を通して、現代社会を社会学的な視点から考察する力を養います。
地域社会学(専門選択科目)
この授業では、地域社会について多角的に分析・考察できる能力を養うことをめざします。まず、地域社会の基本的構造とその変化について、地域社会と国とのつながり、地域社会の時間的/空間的なつながりの視点から説明します。そのうえで、過疎問題や地域開発政策、関係人口などの観点から、地方・地域社会のあり方について考えます。

卒業論文題目例

2024年度に着任したため、卒業論文の指導はまだおこなっていません。地方・地域社会について関心のある方々と一緒に調査研究できることを楽しみにしています。