教員紹介
Faculty Members

 

【社会科学コース】 法律・政治プログラム

小川 寛貴(おがわ ひろき)

 

専門

政治学

専門は選挙研究です。選挙研究と一口に言っても、有権者、政党、政治家など、切り口は多様です。私が着目しているのは選挙制度(例:小選挙区制、比例代表制)です。選挙制度は選挙のルールを定めるものです。スポーツやゲームのルールを思い浮かべれば分かりやすいと思いますが、ルールが変わると人々の行動も変わってきます。選挙制度も同様で、選挙制度が異なれば、有権者や政党、政治家の行動も変わると考えられます。選挙制度研究は様々な政治現象の理解に役立つだけでなく、現実の制度設計にも大きな意味を持つと考えられます。そこで私は、選挙制度の違いが政治過程の様々な側面にどのような違いをもたらすのかを、データ分析を通して明らかにしようと取り組んでいます。

 

 

主な授業題目と内容紹介

政治学概論(プラットフォーム科目)
「政治学概論」では、選挙や議会から地方自治、安全保障に至るまで、政治学の基礎的な内容を幅広く学びます。政治学を通してぜひ身につけて欲しいのは、政治に関する知識ではなく、論理と適切な証拠に基づいて政治現象を説明する力です。政治学でこれまで蓄積されてきた様々な政治現象の説明の仕方を学び、自ら政治現象を考え説明できるようになることが、本授業の目標となります。
政治過程論(専門選択科目)
「政治過程論」では、有権者の態度や行動に関する様々な議論を紹介し、有権者分析に必要な知見を得ることを目標とします。皆さん自身も有権者ですので、自分ならどうか、という視点を持ちながら受講し、自分の力で有権者の態度や行動を分析する力を身に着けてもらえればと思います。

卒業論文題目例

・18歳選挙権導入による政治家への影響について
・政治的信頼・政治的満足度と政治参加の国際比較―世界価値観調査をもとに―
・メディアによる社会分断:SNS による分極化・分断化はあるのか
・都道府県レベルでみた子どもの貧困対策のあり方
・メタバース活用が地域活性化に与える影響について―静岡県焼津市と兵庫県養父市を事例として―
・中山間地域における小中一貫校の地域学習―土佐山学舎が地域に与えるもの―
・大学生における金融関心や金融学習意欲の形成―サーベイ実験による情報提示がもたらす影響の分析―
・「推し活」の実態とコロナ禍による変化―アイドルファンの「推し活」から―