教員紹介
Faculty Members

 

【社会科学コース】 経済理論プログラム

雨宮 祐樹(あめみや ゆうき)

 

専門

応用ミクロ経済学

私の専門は応用ミクロ経済学で、特に企業経営に関する諸問題について研究しています。企業やその周辺は、経営者や従業員、運転資金を提供する出資者、ライバルや取引先となる他の企業等、様々な利害関係者から成り立っています。私はそうした企業についての諸問題、例えば,経営者や従業員に支払う報酬の仕組み、運転資金の調達方法、企業同士の取引形態といった事柄について、主に契約理論というツールを用いて考察をしています。企業は,私達の日常生活に深く関わる他、多くの学生・生徒さんにとっては将来の進路にもなり得ます。学生・生徒さんが、こうした企業についての様々な知識を身につけ、将来に役立てるための一助になれれば幸いです。

 

 

主な授業題目と内容紹介

組織の経済学(専門選択科目)
組織の代表的なものとして企業を思い浮かべて下さい。品物やサービスを作ったり売ったりすることで、できるだけ大きな利益を得るために人々が集まった組織が企業です。そうした企業では、人々の間でどのように仕事を分担するか、うまく働いてもらうためにはどうすればよいか、企業の中の誰が意思決定をするのか、といった要素を上手に整えることで、はじめて利益を生み出せるようになります。組織の経済学の講義では、こうした企業の問題について経済学を使って考える方法を学び、企業はどのようにできているのか、より良い企業のありかたはどのようなものかについて考えます。
ゲーム理論I(専門選択科目)
私たちの社会では、他者の行動によって自分の損得も影響される場合がほとんどかと思います。このような状況では、自分と他者の間で意思決定の相互依存関係があるとされます。例えば、試験で成績上位者になりたいとき、他の皆がたくさん勉強しているならば、自分はもっと勉強時間を増やそうとするでしょう。このとき自分の勉強時間は、他の皆がたくさん勉強しているかどうかによって変わることになります。ゲーム理論の講義では、こうした意思決定の相互依存関係がある状況について、論理的に考える方法を学び、身近にみられる様々な社会現象の仕組みについて理解を深めます。

卒業論文題目例

・空き家対策補助金に関する経済理論分析
・栽培作物の多様性の確保と流通構造についての考察-持続可能な生産と消費のために-
・租税政策と地域の分合に関する経済分析
・金銭的費用の検討による高知県におけるパークアンドライドの考察
・正規雇用と非正規雇用の転職における格差是正に関する経済分析
・ゲームソフト制作会社による製品差別化に関する考察