教員紹介
Faculty Members

 

【人文科学コース】 文芸・思想プログラム

飯田 実花(いいだ みか)

 

専門

日本古代文学(主に平安王朝物語)

現代社会では「多様性」が重視されますが、これは普通、同一の時代のなかで空間的な広がり・差異によって生じる、「横の多様性」と言えるでしょう。日本古代文学は、「日本」という同一の空間のなかで時間的な広がり・差異、すなわち「縦の多様性」のなかで生まれた文物を対象とします。同時代の文化的背景をふまえて、さまざまな言説がなぜ生まれたのか、何を表現しているのかを考えます。私自身は平安時代の王朝物語を主たる研究対象としています。平安京で生まれ育ち、生涯ほとんどその外に出ることのなかった平安貴族が、平安京を舞台に作り、平安京で生きる人々に読まれた、極めてローカルな物語である点を重視し、現代の我々では見落としてしまう、物語の様々な仕掛けの解明を目指しています。

 

 

主な授業題目と内容紹介

日本文学概論Ⅱ(プラットフォーム科目)
小・中・高の古典(古文)教育のなかで定番化した教材を取り上げ、古典文学を研究するという目線から作品を読み直します。個別の文学作品が成立した背景や影響関係といった周辺情報に目を配りつつ、ひとつひとつの言葉を丁寧に読み進めることで、古典文学研究の方法論を学びます。
日本古典文学講読(専門選択科目)
2026度は『狭衣物語』を読みます。『狭衣物語』では『源氏物語』をはじめ、他の文学作品の表現が多く用いられています。この物語が何を引用し、どう表現しているのかを見ていくことで、当時の人々が何を読み、どのように創作につなげていたのか考えていきます。授業ではくずし字の読解も行います。

卒業論文題目例

・2026年に着任したため、指導した卒業論文はまだありません。古文の授業が好きだった人や、なぜ学ぶのか疑問を持っていた人など、プラスにもマイナスにも日本古代文学に関心のある人をお待ちしています。