教員紹介
Teaching Staff

教員紹介

人文科学コース
歴史・地理学プログラム
大櫛 敦弘

専門
東洋古代中世史
中国古代史、とくに戦国秦漢時代を中心に研究をしています。主要な研究テーマは「秦漢統一国家体制の形成と展開」で、各地域に集権国家として出現した戦国諸国が統合され、統一国家として成熟し展開してゆく過程がどのように理解されるのか―について考えてゆくことを通じて、この時代のさまざまな側面をより明らかにしてゆきたいと思っています。このほかに木簡や竹簡などの出土文字資料の研究や、この時代の社会史、生活史などの研究も並行して進めています。

主な授業題目と内容紹介

もしも、古代の中国で暮らしたら(共通教育)
生活史を中心とした入門的講義です。このほかに「『史記』の中国古代史」、「『名場面』より見る中国古代史」など。
東洋古代中世史基礎演習(専門)
やや専門的な授業です。さまざまな史料を材料とした中国古代史研究の基礎を紹介します。
東洋古代中世史(専門)
専門的な授業です。「車の中国古代史」、「中国古代の三面記事」、「『空間構造』から見る中国古代」、「前漢の首都・長安」など。
アジア文化史(専門)
「近年の考古遺物」、「『諸子百家』の中国古代史」、「画像資料の世界」など。
東洋古代中世史演習(専門)
実際に史料を扱う授業です。『芸文類聚』酒、将軍、諷、遊侠、美婦人、馬、などの記事を読みながら、漢文読解力などを養成します。
大学で学ぶ歴史学は、単に過去の出来事を暗記してゆくだけのものではありません。自分の興味に応じて色々と調べてゆくことで、思いがけない「発見」があったり、それまでとは違う理解の仕方に気がついたりするなど、そんな楽しさをもった学問です。皆さんがことした歴史学の「醍醐味」にふれてゆくお手伝いが少しでもできたら、と思っています。

卒業論文題目例

・春秋時代における権力構造の変容―『左伝』の出奔記事を通じて
・『山海経』にみえる異獣たち
・『史記』留侯世家の史料的性格
・秦漢時代における私印に関する一考察
・脚色の『三国志』―死の場面からみる『三国志演義』
・中国古代の簪―服飾規定を中心に
・唐代の化粧―“梅化粧”からみる唐代婦人の化粧の一考察
・宋代の民間医療
・中国古代の猫に関する一考察

コースプログラム制

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